専修幼稚園 10の特色

仏教の教えに根ざした「こころの教育」

専修幼稚園の教育の基盤は、仏教の教えにあります。命の尊さ、有り難いと思う感謝の気持ち、自然への畏敬の念、お友達を大切にする気持ち。幼少期にこそ、この心をしっかりと育てなければなりません。子ども達の心の中に育まれていく「目には見えないもの」こそが、専修幼稚園が育てたい「人としての根っこ」です。

75年の歴史と信頼

1951年(昭和26年)に設立された専修幼稚園は、75年以上にわたり地域に根差した教育を行ってきました。焼け野原となった戦後の専修寺境内に小さな園舎を建て、「未来のこどもたちのために」と願った初代園長の情熱を受け継ぎ、時代に応じた教育と環境整備を続けてきました。現在では二世代・三世代にわたって通うご家庭もあり、地域社会の中で確かな信頼を築いています。

体育ローテーションで体も心も健やかに

専修幼稚園では、“動”の時間として、跳び箱や鉄棒、マットなどを組み合わせた「体育ローテーション」を毎朝行なっています。これは、野山で自然に培われるはずの身体能力を、都会のこども達にも身につけてほしいという願いをもって生まれた取り組みです。こども達は本能的に“体を動かしたい”という欲求を持っています。そのエネルギーを引き出し、テンポよく多様な運動に取り込むことで、身体機能の発達だけでなく、「挑戦する気持ち」や「やり遂げる喜び」を体験していきます。たくましい人間性を育むために、運動は欠かすことのできない活動のひとつです。

日常に息づく“静”の時間

日々の保育において、静の時間も大切にしているのが専修幼稚園の特色です。毎朝の座禅や食事前の静かな時間は、心に落ち着きをもたらす大切なひとときです。幼いこどもにとって、「目を閉じる」という行為は難しいことですが、この習慣を繰り返すことで、落ち着きや集中力、自律心を育みます。「外に向かう元気さ」と「内に向かう静けさ」。その両方のバランスを大切にした保育が、人生を切り拓く力の土台となります。

自然とともに育つ「はだし保育」

園庭では春から秋にかけて、はだしでの保育が行なわれます。地面をしっかりと踏みしめることで、足の裏から伝わる刺激が、土踏まずの形成を促し、転倒しにくくバランスのよい体をつくります。実施にあたってはこどもの気持ち及び状態を十分に考慮して行なっています。はだしになって元気に外へ飛び出していけるこの保育スタイルは、健康で丈夫な体を育てる源です。

心を育てる多彩な行事

こいのぼりの会、七夕、みたままつり、運動会、成道会、豆まき、音楽発表会、ひなまつり会、そのほかにも、専修幼稚園では季節ごとに豊かな行事が行なわれます。どの行事も、その日を迎えるまでの過程を大切にしています。こども達は一生懸命ひとつのことに向き合いながら、楽しみに当日を迎えます。どの行事もこどもの心を豊かに育み成長を促すものです。

自然とのふれあいを大切に

園庭には、いちょう・コナラ・もみじ・もくれん・菩提樹・さるすべり等たくさんの木々があり、屋上にも植栽帯があります。そしてこどもたちの遊びの傍らには草花が咲き、カメやメダカがいて、小さなビオトープに時折トンボが卵を産み付けます。春にはテントウムシを発見したり、おたまじゃくしやミカンの木に生まれたアオムシを育てたり、四季を全身で感じながら、命の尊さを学んでいきます。都会にありながら、土に触れ、風に吹かれ、自然と共に育つ経験が出来る様考えられています。

充実した施設環境

創立60周年を機に建て替えた園舎は、設置基準の1.2倍の耐震構造で建築され、耐震性の高い建物となっています。園庭には工夫を凝らしたアスレチック遊具が配置されており、運動遊びを通じてバランス感覚を育てます。また砂場の上には藤棚のパーゴラが作られ、砂場で遊ぶこども達に自然の日陰をつくっています。さらに園舎屋上には、プールと広場があります。安全面に配慮しながら、のびのびと体を動かせる空間を設けています。園舎内にはあらたに絵本の部屋も設けられ、絵本・図鑑・物語の本・紙芝居等1500冊を超える蔵書があります。創立者である初代園長の写真に見守られて、こども達は心豊かなひとときを過ごします。

園外での保育活動

年長組になると、こども達の活動範囲は更に広がり、興味の対象も様々な事象にむけられる様になります。この時期に園外での活動を通じて、こども達により多くの興味ある場を提供するように努めています。1年に5回、実施しています。

未就園児遊びの会 

就園前の年齢のこども達と保護者を対象とした「あそびの会」を設けています。親子一緒に歌を歌ったり、体を動かしたり、製作したりしながら、こどもの年齢にあったかかわり方やあそび方を体験することができます。こどもも親も楽しい時間を過ごします。