専修幼稚園の一年

8日の花まつりの日、桜のご門をくぐって登園します。入園・進級に、心弾む気持ちと、ちょっぴりどきどきの気持ちが混ざりながら、おしゃかさまに甘茶をかけて、新しい生活のスタートです。

若葉の緑が深みを増していくように、こども達の心も伸びていく5月。どうぞよい芽がたくさん伸びていきますように。

藤棚の下に気持ち良い木陰が出来る頃、夢中でお砂場遊びをするこども達。お庭でカメやカエルや虫たちが顔を出してきます。いっしょに遊ぼうね。アリさんだって遊びたいんだよね。みんなが持っている尊いいのち。

梅雨の晴れ間、水着に着替えて、元気いっぱいに、はだしでお庭にとびだしていくこども達。年少クラスのお着替えもずいぶん上手になりました。みたままつりには、ご先祖さまのみたまをお迎えして、おうちの方と一緒に楽しい盆踊り。年長クラスは、幼稚園におとまり会のお楽しみがあります。

長い夏休みの終わりに、3日間の夏期保育。久しぶりに会う先生やお友達と、色々なお楽しみをします。幼稚園がこども達のうれしい声でいっぱいになります。

二学期の最初のお楽しみは園まつり。お父様やお母様方が、この日のためにずっと前からいろいろなゲームの準備をしてくださいます。お庭の菩提樹やコナラの葉が、こどもみこしの元気なかけ声にゆれています。

みんな大好きな運動会。ひとりひとりが元気に力を出してがんばります。年少・年中クラスはかけっこ、玉入れ、綱引き…。年長クラスはリレーや組立体操に挑戦します。

大きないちょうの木にぎんなんが実り、キンモクセイが香ります。年中クラスはみんなで頑張って大きな絵を仕上げて、絵画展に出品。年長クラスは秋の里山におでかけして、秋を楽しみます。

12月8日は成道会。皆でお釈迦様のお悟りをお祝いします。年少・年中クラスは歌でお祝い、年長クラスは全員で「金色の鹿」の劇を通して、遠い昔にお釈迦様が説かれた教えに触れ、命の尊さを学びます。
二学期の最後は、おもちつき。前日からもち米をとぎ、お父様や卒業生のお母様方たくさんの応援をいただいて、つきたてのおもちをいただきます。

専修寺のご本堂で新年を迎えてのおまいりをします。今年も明るく正しく仲の良いみほとけさまのよいこでありますように。

春は名のみの風の寒い日が続くこの時期でも、専修幼稚園のこども達はなるべく薄着をします。さむがり鬼も、泣き虫鬼もいばり鬼も、鬼はーそとー!音楽発表会は、みんなの心がひとつになる「和」を体験します。年長クラスは、浄土宗の大本山である増上寺へ参拝し、般若心経をお唱えします。

沈丁花の香りがほのかに漂う園庭で、みんな元気にお友達と遊んでいます。心も体も大きくなりました。こども達の心は、喜びに満たされて進学・進級。希望の光にかがやいています。